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Andrae Crouch at Michael Jackson Memorial Service
ーマイケル・ジャクソン追悼式によせてー

僕たちが、親しくしているゴスペル界のドン、グラミー賞9回受賞のアンドレ・クラウチが、マイケルジャクソンの追悼式で、75名のクワイアーを従えて歌います。

マイケルは、その他多くのブラックミュージシャンたちと同じように、アンドレの曲を聴いて育った一人。
僕たちにとって、マイケルは雲の上の存在ですが、『友達の友達』ということで、勝手に親しみを感じておりました。


つい二ヶ月ほど前、アンドレと電話で話しをしていたとき、「昨日、マイケルから電話がきて、新作のレコーディングを一緒にしたいと言ってきたよ」との事で、僕たちとしても、大変楽しみにしていたのですが、結局未発表のまま、マイケルが亡くなってしまい、とても残念です。

マイケルの1988年の全米No1曲「Man in the mirror」では、アンドレが、あのキャッチーなサビのメロディ−と、ゴスペル風アレンジを担当しました。
それ以来の共同制作ということで、マイケル本人もとても楽しみにしていたようです。


実は、今、アメリカ中で、大騒ぎになっているニュースがあります。
各メディアが、こぞって、このニュースを取り上げています。
それは、「マイケルは死の直前、クリスチャンになったのか?」というものです。


マイケルは、エホバの証人という団体の家庭で育ったのですが、昨年には、イスラム教徒に改宗していました。
しかし、死の直前、マイケルはクリスチャンになった!というニュースが世界中を駆け巡っています。
これは、「メアリーメアリー」、という有名なゴスペルアーティストのブログから広がったものです。


そのブログによると、マイケルの死の三週間前、アンドレ・クラウチが、マイケルを導き、彼がイスラム教から改宗し、クリスチャンになったというのです。
このニュースがアメリカ中をかけめぐり、事の真相を確かめようと、アンドレ・クラウチのもとには、問い合わせや取材が殺到してしまいました。
「マイケルのスピリチュアルライフの真相」のような見出しで、多数のニュースソースで取り上げられています。

ことの真相はこうです。
マイケルの死からちょうど三週前、マイケルからアンドレのところに、「今から来てほしい」との電話がありました。
レコーディングのこともあり、アンドレ・クラウチは、双子の妹サンドラを伴って、マイケルの自宅へと出かけたのです。

その場で、マイケルは、「どうしたら、自分の音楽はもっとスピリチュアルになるだろうか?」と、アンドレに聞いてきたというのです。多くの偉大なシンガーたちが、よりスピリチャルなものを求めるように、マイケルもまた、その一人だったのですね。
アンドレは、牧師でもありますから、彼の立場で、自分の音楽のインスピレーションの源がどこにあるのかを語ったそうです。それは、彼の信仰から来るのだと。
ゴスペルアーティストであり、牧師である者の、当然の答えでしょう。

マイケルは、その話を熱心に聞き、自分が好きだったアンドレの曲「It won't be long」を歌ってほしいと頼んだというのです。
その曲は、天国の希望を歌ったもので、「僕たちがそこに行くのは、そんな先の話じゃない」、というメッセージの曲です。彼らは、手を取り合って、その曲を大合唱し、最後に、アンドレ・クラウチが、祈ってその場を閉じたのでした。

アンドレは言います。
「マイケルは、自分が祈るのを拒否しなかったし、共に手をとり、その祈りに賛同していた。それ以外のストーリーがどこから来たのか、僕にはわからないな」と。

それにしても、死の三週間前、彼が最後に一緒に歌った曲が、「もうすぐだよ。僕たちがここを去るのは」という曲であったことは、実に驚きです。
まるで、自分の死を予期していたかのようですね。

日本時間の8日午前2時から執り行われる追悼式で、マイケルのスピリチュアルライフに、多大なる影響を与えたアンドレ・クラウチが、クワイアーを引き連れて We are the World を含む、5曲を歌う予定です。彼らが自宅で最後に一緒に歌った It won't be longも歌うでしょうか?楽しみです。
天国のマイケルに届くことを心から祈ると共に、マイケルのご冥福を祈ります。

2009年7月7日 石井希尚

 

 

 

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