ダ・ヴィンチ・コードのあらすじ
ネタバレ注意

主な登場人物

ロバート・ラングドン
ハーバード大学教授・宗教象徴学専門

ソフィー・ヌヴー
フランス司法警察暗号解読官

ジャック・ソニエール
ルーブル美術館館長

リー・ティービング
イギリス人の宗教史学者

マヌエル・アリンガ
ローサ
オプス・デイの代表 司教

シラス
オプス・デイの修道僧

 
Story
ルーブル美術館

学会出席のためパリに滞在していた高名な宗教象徴学者ラングドンに、ある深夜、緊急電話が入る。今夜会う予定だったルーブル美術館の館長ソニエールが殺害されたというのだ。警察より象徴学者の立場から捜査協力を求められたラングドンは、ルーブル美術館に急行する。

ソニエールの死体は、ダ・ヴィンチの有名な素描〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。ソニエールの孫娘にして暗号解読官でもあるソフィーは、祖父が自分にしか分からない暗号を残していることに気づく。ラングドンは警察から犯人と疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの機知により苦境を脱した。

暗号の解明に取りかかったふたりは、殺されたソニエールが〈キリストの聖杯の秘密〉を守る秘密結社シオン修道会の総長だったことを知る。ソニエールは、聖杯の秘密を、それを伝えるに相応しい者に継承するためにコード(暗号)を残したのだ。

一方でソニエールを殺害した犯人シラスと彼の属する『オプス・デイ』も、聖杯の秘密を追っていた。「教会の名誉を守る」という狂信に踊らされて…。そして、その毒牙もまたラングドンたちを狙う。

警察の追跡を振り払いながら、暗号を解き進むふたりは、新たな協力者を得た。著名な宗教史学者で聖杯伝説研究の第一人者ティービングである。そして、彼らが辿り着いたのは、ダ・ヴィンチが英知の限りを尽くしてメッセージを書き込んだ〈最後の晩餐〉だった。そのメッセージとは、キリストの聖杯の本当の意味が、マグダラのマリア――キリストの聖なる血脈を宿した子宮――であるというのだ。しかも、キリストの子孫は今も生きていると…。そして、聖杯の隠し場所には、マグダラのマリアの遺体と、彼女の生涯を伝えるサングリアル文書が眠っているという。

こうして、3人は最後の鍵を解くためにイギリスへ飛ぶ。しかし協力者だとばかり思っていたティービングこそ、ソニエール殺害の黒幕だった。彼の真の目的は、カトリック教会にとって大スキャンダルとなる聖杯の秘密を手に入れて、世界に公表すること。オプス・デイさえも巻き込んでの一大計画だった。だが、ラングドンたちを追跡してきたフランス警察により、ティービングは逮捕される。

ラングドンとソフィーは、ソニエールの最後のメッセージに記されたロスリン礼拝堂に向かう。そこでソフィーが見たものは、子供の頃に死んだと聞かされていた弟と祖母の姿だった。そして、ついに明かされる家族の真実。実は、ソフィーこそキリストとマグダラのマリアの直系の子孫だったのだ。しかし、聖杯の秘密はここでも見つからなかった。

パリに帰ったラングドンは、ある可能性に心が引かれ、ルーブル美術館へ行く。そこには、ソニエールが残したメッセージにぴったり当てはまる場所があった。そして、ついにラングドンは聖杯のありかを発見する。