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ブラウンが信じている〈神〉とは

ブラウンが「ダ・ヴィンチ・コード」で指摘しているポイントは、「誰が正しいか」というのではなく、「誰が間違っているか」ということ。彼は、2000年の間、多くの歴史学者が研究し、認めてきた聖書の記述が「ほとんど嘘だ」といいたいようです。

ブラウンは、著書「天使と悪魔」の中で、彼の信じる神に関してこのように語っています。
「宗教は進化したのだ!心がその答えを導き、心は新しい真実を掘り掴むのだ。神は天の上から下を眺めている全能の権威ではなく、もし神に従わないのならば私たちを煮えたぎる炎へ投じると脅迫しているものでもない。神とは、私達の心や神経に流れ注ぐエネルギーである」と。

この作品の終わりに、ブラウンは「自分の自由な正当性以外は正説ではない。伝統的に信仰され、歴史学者によって証明された事実は間違っている」といった内容を語っています。

つまり、ブラウンは、「自分が認めたもの以外は真実ではなく、自分が正当と認める神が神なのだ」と言っているのです。

どうやら、ダン・ブラウンは、自分が作り出した宗教の熱心な信者で、自分のことを、神に対して「なにが正しいのか」を教える神以上の存在だと思っているようですね。