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ダ・ヴィンチは
万物の創造主「神」を信じていた


ダ・ヴィンチは女神崇拝者なのでしょうか?

実際のところ、ダ・ヴィンチ自身はあまり哲学や神学のような思想的なことには興味がなく、近代的な合理主義者だったようです。
ダ・ヴィンチは万物の創造者「神」を信じていましたが、その「神」が啓示や奇跡を起こすとは信じていませんでした。
つまりキリスト教的な信仰は持っていなかったけど、女神ではなく創造主である「神」を信じていたことは確かです。

伝記によると、合理主義者だったダ・ヴィンチも晩年、自分の死期を悟ると、カトリックの教えを熱心に学び、涙を流して告解し、罪を悔いたそうです。
そしてキリスト教の聖餐式を死ぬ間際に行ったという記述があり、彼の遺言には教会での告別式を望む内容が含まれています。

ブラウン氏が主張するような女神崇拝の記述は一切見つかりません。
そもそも、「ダ・ヴィンチ・コード」が主張するように、ダ・ヴィンチが女性をあまり好きにはならず、男性が好きだとしたら、なぜそのダ・ヴィンチが女神を崇拝するのでしょうか?
ブラウンは、小説に使った大部分のネタは、「レンヌ=ル=シャトーの謎」というフィクション作品から仕入れたようですが、ダ・ヴィンチの女神崇拝説は彼のオリジナルアイディアかもしれませんね。